個性と社会
僕は絶対特別だ。
そんなふうに言いきれる人はこわいけど、でも僕は心の裡でそう信じてる。
「ひとりとして同じ人はいない。」
これまた使い古された常套句だけど、日本社会は「ひとり」という単位を許さない。
カテゴライズされることに安堵している。
「特別」は平坦化し、「普通」にこそ美徳を覚える教育を施されてきた。
でも、「特別」って「他人と外れること」だろうか?
「個性」を潰すことで「社会性」が身につくのだろうか?
僕は「特別」と「個性」こそが社会をつくっているのだと思う。
興味も経験に基づくスキルも人それぞれ。
それぞれがそれぞれの手法で貢献し形作っているものこそ社会だろう。
我々は「外れている」わけだ。
ネガティヴに常套句を捉えれば、「我々は同じになれない。」ということだ。
カテゴリーは「安心」なんだ。
人間の圧倒的な孤独を埋めるために存在してるんだ。
誰かを求め、どこかに属する。
そして一匹狼を嘲笑う。
みんなひとりなのに。
だったらもっとひとりを肯定しようよ。
共通項だけじゃない相違点も楽しもうよ。
だって、私たちは同じじゃないんだもの。